近年、地域・国内・国際といったエリアごと、開発・環境・平和・人権・まちづくりといった分野ごとに取り組まれてきた市民社会(NGO/NPO)の活動のあり方が変わりつつあります。わたしたちの暮らしや地域の課題は世界の課題につながり、複数の分野の関わり合いを考えながら社会課題の解決に取り組む必要があることが認識されてきたためです。この考え方は、2015年9月に国連で世界各国が賛同して採択された、2016〜2030年の地球規模課題解決のための国際目標「SDGs(持続可能な開発目標)」にもよくあらわれています。
また、こうした新たな時代に踏み出した市民社会の重要な活動の一つとして「アドボカシー」が注目され始めています。従来は「政策提言」などと訳され、市民社会が政府や社会に文字どおり政策を提言する活動と理解されてきました。しかし、本来のアドボカシーはより深い意味合いがあり、政府や自治体が行う政策決定から遠ざけられた人々の声や立場を踏まえながら、社会課題の持続的な解決に向けて、政策だけでなく、それが作られ・実行されるプロセスや、法律・制度・社会の仕組みまでも変えていこうという、大きな展望を持った活動です。
グローカル政策唱道センター(GLACS)は、以上のような認識に立ち、これまでの市民社会の活動と経験を生かしながら、地域と世界(=グローカル)の未来をつくる政策を、市民社会の立場から研究、立案、提言、実現していくためのアドボカシー(=政策唱道(※))などの活動を行うことを目的に設立されました。今後は、GLACSとしての関心分野でのアドボカシーを進めていくと同時に、市民社会でのアドボカシーへの取り組みを広げるための働きも担っていきたいと思います。みなさまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
グローカル政策唱道センター
主幹 加藤 良太
※GLACSは団体名の中でアドボカシーを「政策唱道」と訳しています。アドボカシーの邦訳は数々試みられていますが、定着した訳はありません。が、GLACSのアドボカシーへの考え方を吟味する中で、「政策」のあるべき「道」(あるいは、よりよい政策が作られ、実行される「道」のり)を、社会のさまざまな人々に向けて「唱」え、共感を得て実現していくというイメージに合うものとして、使用しています。
名 称:特定非営利活動法人 創活工房 グローカル政策唱道センター
(通 称:グローカル政策唱道センター(GLACS))
英語名:Glocal Advocacy Center for Sustainability, Sokatsu Kobo Snc.
種 別:特定非営利活動法人の一部門
設 立:2017年5月(法人設立:2006年10月)
事務局:京都府京都市(法人所在地:大阪府大阪市)
スタッフ
(法 人)
理事長:堀之内 卓(行政書士、社会保険労務士)
理 事:加藤 良太(アドボカシー・オーガナイザー)
中本 佳伸(会社員、財団法人事務局)
(GLACS)
主 幹:加藤 良太
顧 問:杦本 育生(環境NGO代表理事)
神田 浩史(噺屋、地域づくりNPO副代表理事)